卒業生の活躍とメッセージ

学科ブログ

卒業生の活躍とメッセージ

本学科16期生の田邉淳平さんの論文がBrain Sciencesという国際雑誌に掲載されました。

https://www.mdpi.com/1831792

"Effects and Adaptation of Visual-Motor Illusion Using Different Visual Stimuli on Improving Ankle Joint Paralysis of Stroke Survivors—A Randomized Crossover Controlled Trial"というタイトルで、脳卒中患者さんに対してiPadを使って足首の運動をしている錯覚を与えると、足首の運動が良くなるというものです。

田邉さんは本学を卒業した後に病院で働きながら、本学の通信制大学院を修了し、いまは広島の大学に勤務する傍ら、東京都立大学大学院博士後期課程に在籍しています。

通信制大学院の成果も国際雑誌に掲載されており、すでに多くの業績を残しています。

田邉さんから学生にメッセージをいただきましたので、紹介いたします。

"理学療法士はやりがいがあり、他の仕事に比べ感謝されることが多い仕事だと思います。しかし、そこに甘んじず根拠のある理学療法介入を患者さんにしっかり提供する必要があります。私は今回、脳卒中片麻痺の改善に影響を与える視覚性運動錯覚介入について研究し論文を書きました。患者さんはある日突然、手足が動かなくなりこれまでの生活が困難になり、とてもつらい思いをされています。その方々に対する理学療法介入の引き出しを増やし、リハビリテーションの定義にもある”全人間的復権”を促していけたらと思っています。皆さんも、授業や実習で大変かと思いますが、学生の時から、理想の理学療法士像を描き、そこに向かって邁進してください。"