理学療法学科OB(4期生/生野達也 氏)による社会貢献【新型コロナウィルスによる外出(外来リハビリ)制限を強いられる方々への無料支援】
近年、卒業生の中には医療機関や地域リハビリテーションの現場で一定期間の経験を積み上げながら、個人的な自己研鑽(働きながら大学院に通ったり現職者講習会に参加したり etc.)を行われて、最終的に起業に至る人々を散見するようになってきています。
そして、卒業生で起業家となられた複数の方々から話を聞いてみると『理学療法士である自分自身が「リハビリテーションを必要とされている方々」に対峙した時に「自分が最も理想とするスタイル(戦略・戦術)」にてリハビリテーションのサービスを提供し、最終的には「対象者の方々に心から喜んでいただきたい」という想いから起業に至った』という類のお話を必ず「尋常ではない熱意」を込めて語られます。
さて、今回の記事で取り上げさせていただいている「生野達也(いくの たつや)」氏は本学科卒業生(4期生)であり、医療機関勤務や大学院での自己研鑽を経た後に、現在は複数組織(株式会社や一般社団法人など)の代表として活躍されています。
生野さんは、主に地域における脳卒中の方々(在宅生活者)を対象とされたリハビリテーションサービスの提供に尽力されてきておられますが、このたび「新型コロナウィルスによる外出(外来リハビリ)制限を強いられる方々への無料支援サービス」を開始されました。
以下、プレスリリースの内容です。
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(株)動きのコツジャパン(本社:兵庫県西宮市、代表取締役:生野達也)と(株)動きのコツLife(本社:東京都港区、代表取締役:生野達也)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、「感染が怖くてリハビリを休んでいる」という脳卒中患者の筋力・体力低下予防を目的に、自宅でできるセミオーダーのリハビリ動画メニューの無料提供を3月12日からスタートします。
【解決したい課題】
・脳卒中発症者の基礎疾患保有率89.1%
・新型コロナウイルス重症例の72.2%に基礎疾患
・デイサービスへ休業要請。リハビリ機会減少
・脳卒中患者の感染への不安増大・自宅でできるリハビリ方法がわからない
・外出やリハビリ自粛で筋力・体力低下リスク
【提供する無料サービス】
・リハビリ専門家である理学療法士が電話相談(悩みの共有・カウンセリング、個別の状態把握)
・自社で公開している550本のリハビリ動画から一人ひとりに適した動画を選定
・動画の種類や順番を整理し、自宅でできるリハビリ動画メニューとしてメールで通知

脳卒中発症者では高血圧や糖尿病など何らかの基礎疾患を持っている人が多く、その確率は89.1%にも及びます。その中で、新型コロナウイルス感染重症例の72.2%に基礎疾患を有していることが明らかとなりました。愛知ではデイサービス126施設へ休業要請が発表され、リハビリ機会減少の拡大が懸念されています。
脳卒中患者自身も感染への不安が大きく、外出自粛にくわえ、人と触れ合う介護保険でのリハビリを自粛する方も出てきています。「感染が怖くてリハビリを休んでいる」という脳卒中患者が、自宅でリハビリに取り組む場合、「自宅で一人でできるリハビリ方法がわからない」という問題が生じます。その結果、筋力や体力が低下してしまう危険性が危惧されています。
今回、外出自粛をしている脳卒中患者の筋力や体力低下の予防を目的に、脳卒中患者からの電話相談を通して、リハビリ専門家である理学療法士が一人ひとりに適した「自宅で一人でできるリハビリ方法」を動画で無料提供する支援を(株)動きのコツジャパンと(株)動きのコツLifeが共同ではじめます。
まず電話相談によって、体の動きにくさの悩みを聴取し、個別の状態把握を行います。そして、自社が運営する脳卒中専門リハビリ動画チャンネル(youtube)で公開している550本の動画から、一人ひとりに適した動画の種類や順番を整理し、自宅でできるリハビリ動画メニューとしてメールで無償提供します。なお、本企画は、2020年3月12日~2020年4月12日までの期間限定で実施いたします。
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以上です。
生野さんは起業当初から「理学療法士の資格を有する職員(社員)が、その専門性を存分に発揮して常にやりがいを感じながら、いきいきと働ける組織を構築すれば、必ず社会に有為な組織となる!」そして「常に社会に有為な組織(会社)づくりを行いたい!」という信念をお話しされています。
実は、吉備国際大学(順正学園)における建学の理念は以下となっています。
「学生一人ひとりのもつ能力を最大限に引き出し引き伸ばし、社会に有為な人材を養成する。」
生野さんは15年以上前に本学科を卒業され、社会で活躍されながら常に吉備国際大学の建学の理念にかなった歩みを実現されて来られ、今回また一つ「キビコク(順正)魂」を具現化してくださいました!
【おわりに】
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。